今回はCMHバガブースのロッジマネジャーを務めるTanya Steenがバガブースの魅力について語った記事を和訳してみました。

CMHで最初に建てたられたバガブースロッジは、CMHの歴史が詰まっていると言っても過言ではありません。ロッジから見える景色と、ゆっくりと時間の流れるその雰囲気に、バガブースロッジが大好きという日本人ゲストの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

地球上には写真では、言葉や写真ではその美しさをそのまま伝えきれない素晴らしい景色がありますが、CMHバガブースロッジからみる風景もその一つだと言えるでしょう。

バガブースロッジを包むように迫り来るその光景を鮮明に写した数多くの写真は、そのロケーションと、カナダの歴史的に名高い山間の一つのその奥地に到着したゲストの、その心を鷲掴みする雰囲気を映し出しています。

バガブー州立公園ができるよりも前から、このロッジは様々なタイプのアルピニストにとって聖地となっていた山のすぐ隣に位置しています。登山家たちは、夏の間この聖地とされるプレイグラウンド(彼らにとっては最高の遊び場)で、北アメリカ大陸の中でも正統派の登山によって自分たちを試してきました。力強く人々を惹きつける神秘的で霊気をまとう名高いエリアなのです。

そびえ立つその尖塔は、ヨセミテの切り立つ雄大な花崗岩に匹敵しますが、バガブースの切り立つ岩山はCMHに参加しなければその険しい道のりのせいで訪れることは非常に難しいと言えるでしょう。

バガブー州立公園の中と外に広がる地形は、クライミングをしたり、ロッジからロッジへハイキングしたり、ヴィアフェラータに挑戦するにしても世界で最も感動的な地形です。窓の外に広がる巨大な山々や氷河にも増して、感動的な場面とその山に身を置く独特な雰囲気が、バガブースロッジでの揺るぎない底流を作り出しています。

CMHが所有するロッジの中でもユニークなその空気感の真髄を捉えるために、バガブースロッジのロッジマネジャーであるTanya Steenがその内側を紹介します。

CMHバガブースロッジにある泳げる池|撮影: Kylie Fly

ロッジから見える景色

まずは景色から始めましょう。カナダに数々ある壮観な山々の中で過ごした経験が豊富なCMHのシニア生涯スタッフにとっても、テラスデッキや外の木製椅子からの眺めは釘付けになる風景です。天気や、その日のムードや影によっても絶えず変化をしていくため、全く同じ姿を2日続けて見ることはまず有りません。

長らくエリアマネージャを勤めていた、おそらくバガブーの切り立つ鋭峰の写真を何万枚ととってきたスタッフでさえ、光の加減が完璧な時は、その瞬間を逃すまいと全てを投げ出して、カメラを取りに行ってしまいます。

「バガブースをハイキングした最初のシーズンは、一言で言えば 「信じられない」。ゴシックスで5年間働いた経験があるが、バガブースは格別だ。すぐそこに迫る山には何か不思議な力が宿っている」とスティーンはいう。「またハイキング中だけではなく、ロッジにいて眺める、バガブース鋭峰の景色は本当に素晴らしいんだ」

CMHバガブース|撮影: John Evely

バガブースのエナジー

CMHの参加者に共通して言えるのは、山に対して何か崇高な思いを抱くということです。それは決して抽象的なこじつけではなく、実際にバガブースロッジのような空間で過ごすことによって、普段の生活の中で感じているストレスやプレッシャーが少しずつ消えていき、エネルギーの変化が起こります。

非日常で、朝の通勤もない。山々に目を奪われ、私たちの内面にある何もかもに変化が生じる。時はゆったりと流れ、癒やされる。雄大な山に囲まれたそこには、力がみなぎる様な自分の世界が有り、自分がいかに小さい存在か思い知らされるのです。

「バガブースロッジを取り囲む自然の絶対的な美しさと、山々には不思議なパワーが宿っていて、ロッジを訪れたゲストはここで日々のストレスや不安を洗い流し、癒されるのです。」とSteenは言う。
「窓の外を眺め、切り立つ巨大な岩山を目にし、その素晴らしいスポットに実際にこれから向かうと実感した時、むしろ自らの内面の変化に気付かされるのです。」